Movie
Introduction
2019年11月、
米・最高峰のドキュメンタリー映画祭
「DOC NYC」ワールドプレミア
2020年6月、
米・最大級のスポーツ専門チャンネル
「ESPN」全米放送
そして2020年8月、ついに日本公開へ!!
これまで「高校野球」を題材にした
ドキュメンタリーは数々あったが、
海外撮影クルーが
長期取材を敢行した作品はほぼなかった――
若き女性監督が世界に伝えた
「高校野球のいま」
ニューヨークを拠点に活躍する映像作家・山崎エマが監督を務め、米・撮影クルーとともに「夏の甲子園」第100回記念大会へ挑む激戦区神奈川県の雄・横浜隼人高校と、大谷翔平や菊池雄星を輩出した岩手県・花巻東高校の球児とその指導者へ1年間に渡る⻑期取材を敢行したドキュメンタリー映画『甲子園:フィールド・オブ・ドリームス』。物語は、30年近いキャリアの中でも特別な想いで記念すべき年に挑む横浜隼人高校の水谷哲也監督、そして水谷の愛弟子である花巻東高校の佐々木洋監督。第100回の夏へ挑むふたりの監督を追いながら、純粋に青春の全てをぶつける高校球児と、教育の最前線にたつ指導者の葛藤、喜びを見つめていく—。
本作は、「高校野球という日本独自の文化を海外に紹介したい」という監督と制作陣の願いから日米の国際共同制作作品として誕生した。海外に先駆け放送され大きな反響を呼んだNHKのドキュメンタリー「ノーナレ 遥かなる甲子園」(18)、「HOME 我が愛しの甲子園」(19)で描ききることができなかった部分まで被写体を掘り下げ、余すとこなく高校野球の魅力を詰めた長編作品である。
初お披露目となったのは2019年11月、アメリカ最高峰のドキュメンタリー映画祭「DOC NYC」でのワールドプレミア。その上映が評判を呼び、2020年6月にアメリカ最大級のスポーツ専門チャンネル「ESPN」にて全米放送されると、日本人メジャーリーガーたちの“原点”を描いた作品として、また高校野球を“日本社会の縮図”と位置づけ変わりゆく時代の空気をも切り取る山崎エマ監督ならではの視点とその手腕に、野球大国であるアメリカ全土で高い関心と大きな話題を集めた。そして奇しくも夏の甲子園が中止となった 2020年の8月、世界に高校野球を伝えたこのドキュメンタリー映画が海を渡り日本へ上陸する。
Director
監督:山崎エマ
Comment
「高校野球という日本独特の文化を、世界の人たちに知ってもらいたい」という思いで始動したこのプロジェクト。ニューヨークの映画祭や全米放送後に、甲子園のことを初めて知ったアメリカ人たちが「KOSHIEN」に興奮し語り合う様子に感銘を受けました。そんな本作が、日本の皆様にもお届けできる機会を頂き、感無量です。100年以上に渡って培った伝統と、時代に伴う変化が用いられる高校野球の現場には、次世代を育てる責任と向き合う指導者たちと、青春の全てを捧げる球児たちの姿がありました。夏の甲子園100回大会の年に撮影した本作に出演した当時の1年生は、今年の3年生で、辛い思いを秘めて最後の夏を過ごしていると思います。2020年、パンデミックの影響で春と夏の甲子園が中止される特別な年に、巨匠市川崑監督が夏の甲子園50回大会を捉えた名作『青春』と共に、また高校野球が本来の姿を取り戻すまでの「繋ぎ」の一つとして、そして今一度この日本の風物詩を見つめ考える機会として、本作が役に立てばと願っています。全国の球児や関係者の方々にとっても、少しでも前に進むパワーの源にして頂ければ幸いです。
Profile
神戸⽣まれ。イギリス⼈の⽗と⽇本⼈の⺟を持ち、ニューヨークと東京を拠点とするドキュメンタリー映像監督。19歳で渡⽶しニューヨーク⼤学映画制作学部を卒業後、エディターとして携わった作品はHBO、PBS、CNN や世界中の映画祭で放送・上映された。⻑編初監督作品『モンキービジネス:おさるのジョージ著者の⼤冒険』はクラウドファンディングで2000万円を集め、2017年ロサンゼルス映画祭でワールドプレミア。⽇本で2018年劇場公開。2019年にはNHK ⼤河ドラマ『いだてん』の紀⾏番組を担当。その他、『#dearICHIRO』(Yahoo!Japan Creators Program)や『CHAYA 魂の番⼈〜エイリー舞踊団に捧げた半⽣』(NHK)なども監督。⽇本⼈の⼼を持ちながら外国⼈の視点が理解できる⽴場を活かし、⼈間の葛藤や成功の姿を親密な距離で捉えるドキュメンタリー制作を⽬指す。